プロジェクトについて

「妊娠したかも」「性感染症検査を受けたい」「親や学校の先生には言いづらい」・・・
思いがけない妊娠や性感染症、暴力や性的搾取など、若者は常にあらゆるリスクに晒されています。若者の健康を守るには、彼らが必要な時に確実に適切なケアや相談にアクセスし続けられることがとても重要です。
しかし実際には、特に性に関する悩みでは「恥ずかしい」「責められるかな?」などと感じ誰にも相談できなかったり、できたとしても大人の前で様々な緊張や不安を抱えたりしてしまう若者は少なくありません。

そこで本プロジェクトは、若者の性に関わる支援者に、若者の相談に特化した研修資材と多職種連携の機会を提供することで、若者が「来てよかった!」「また相談したい!」と思える場作りを応援します。同時に、若者向けのケアに若者の声が反映される仕組みづくりを促進し、若者が必要な時に安心して必要なケアにアクセスし続けられる体制づくりにも取り組みます。


ユースフレンドリーとは?

ユースフレンドリーとは、ユース(若者)にやさしいあり方のこと。ヘルス・サービスの文脈では、若者の健康とウェルビーイングを実現することを目的に、性と生殖に関することを含め、若者が必要なケアを受けやすくなるあり方のことを指します。WHOではユースフレンドリーなヘルス・サービスについて、Equitable(公平)、Accessible(アクセス可能)、Acceptable(受け入れられる)、Appropriate(適切)、Effective(効率的)の5つの要素を満たすものと定義しています。

目的

若者の性に関連する支援者(医療従事者、相談員など)が職種を超えて連携し、若者が、こころ、からだ、性に関わる相談やケアについて、若者の相談に特化したトレーニングを受けた支援者から、必要な時に確実に、気軽かつ負担なくアクセスし続けられる体制を構築すること。

目標

若年層における性感染症や予期しない妊娠、性感染症、性暴力等を防ぐと同時に、個人の身体的、精神的、社会的な健康、ウェルビーイングが満たされる、すなわち、若者の性と生殖に関する健康と権利が守られ、それぞれの自分が望む選択やライフプランを実践できる社会の実現すること

内容

①若者に関わる支援者向けの研修、資材の提供
②若者・支援者に向けたオンラインでの情報提供
③職種を超えた連携と若者向けのケアに関する知識を深めるコミュニティづくり
④若者向けのケアに若者の声が反映される仕組みづくり

大切にすること

身体的、精神的、社会的に良好な状態で、自分の体のことを自分で決められる‘セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利/SRHR)’を尊重すること

運営

ユースヘルスケアアクション
(事務局:NPO法人ピルコン